
井堂雅夫さんはふるさと切手やNTTテレホンカード、JRオレンジカードなどでもおなじみの画家。柔らかな色調と木版画ならではのぬくもりが魅力です。
画業のかたわら、日本の伝統芸術である浮世絵制作に使われている技術、多色摺木版画の敬称と職人の育成にも取り組んでいます。「ギャラリー雅堂」(北区)では、多色摺版画の制作体験をすることができます。
京都をこよなく愛する井堂さんのお気に入りの場所を、一緒に訪ねてみませんか。
※掲載作品は『平成版浮世絵 京都百景』(京都新聞出版センター刊)から抜粋しています
平安遷都千百年祭に際し、桓武天皇を祭神として創建されたのが平安神宮である。境内には美しい庭園があり、春に咲く紅枝垂れ桜は例えようもなく美しい。
疎水の赤い擬宝珠の橋からスケッチした。朱色の大鳥居を大きく全面に配し、遠くに平安神宮の応天門を描く。この岡崎一帯は、美術館をはじめ多くの文化施設があり、緑豊かな市民の憩いの場所でもある。
アクセス
京都市左京区岡崎西天王町
市バス「京都会館美術館前」よりすぐ、地下鉄東西線「東山」より徒歩10分
青蓮院門前の巨大なクスノキ。大地にしっかりと張った根は力強い。豊かな枝葉は京の夏の眩しい日差しを和らげ、美しい緑の傘を広げている。醸し出される光と影のコントラストが爽やかな涼感を生む。
私は、このクスノキの力強さとやさしさを描きたくなった。昔から今に至るまで、どれだけの人を包み、心を和ませてきたか。心の底から感謝の念が沸いてくる。
アクセス
京都市東山区粟田口三条坊町69-1
市バス「神宮道」徒歩3分、地下鉄東西線「東山」徒歩5分
高台寺から二年坂を上って右にゆるい坂を下るこの道は、清水坂を経て東大路通へと通じている。私はこの場所が以前から好きだった。
冬の朝、柔らかな日差しのぬくもりを感じながらこの道を歩く。目の前に法観寺さんの五重塔が大きく聳え立って見えてくる。
朝の光を浴びながらスケッチを始める。
心が暖かさで満たされてくる。
アクセス
京都市東山区八坂上町388
市バス「清水寺」徒歩4分
二年坂、三年坂を経て清水坂へ。多くの人々で年中賑わう場所だ。
観光シーズンには門前町は身動きできないほど。私はその情景をそのまま描きたかった。
世界から、そして全国から観光で訪れる人々の姿は、生き生きと楽しそうである。
「これが平成の清水坂なんだな」と思いながら、知らず知らずに笑顔になっている自分に気が付いた。
アクセス
京都市東山区八坂上町388
市バス「清水寺」徒歩10分